瞬間最大稚拙

うだつの上がらない人のための就職活動日誌

就活に翻弄されたある大学生の手記

現在の状況

内定…1つ(IT系)

選考中…2つ(広告系)

今後の予定…ある就職イベントに参加予定

 

内定をいただいた企業に「内々定を受けるか否か、6月の下旬まで待ってほしい」という旨を連絡した。採用担当者に何か言われるのではないかとひやひやしたが、ほぼ二つ返事で快諾していただいた。優しい会社でよかった、そう胸をなでおろす。もしかしたらこの会社に入るのかもしれない、というかたぶん入りそうな気がする。

そう、よほどのどんでん返しがない限りは。そして私は、そのどんでん返しを心のどこかで期待している。

 志望業界は二転三転をくり返している。解禁前の2月頃は「手に職をつけたい」と言いながらIT系を中心に見ていた。3月になると大手企業のブランドに翻弄され、自分の適性ややりたいことなんて考えずにお菓子メーカーや精密機器メーカーにESを送った。地元に就職しようかと迷い、「生まれ育った地域に貢献」と言いながらインフラや地銀の説明会に行くこともあった。「日本の経済を支えたい」と人材業界にまで手を出した。自分の本当の考えをふり返ることもなく、就活の軸を面接官に聞かれたときは口から出まかせのまま「その企業に合った就活の軸」をひねり出した。

「ほんとうにやりたいこと」を考えた末に、広告系を見始めたのは5月も末になってからだ。自分に嘘をつくのをやめて、お金や成長性といった瑣末なことは考えないで、ほんとうに自分がやりたいことは何かを考えた。そして、ほんとうに遅まきながら、「私はほんとうは、自分の言葉や考えで、目の前にいる人に笑ってもらったり、楽しんでもらったり、落ち込んでいる人を救いあげたりしたかったんだ」とやっと気づいた。

自分は別にキラキラしていないし、時代の最先端なんてしらない。Facebookの友達は100人以下だし、インスタグラムもやっていない。体力もないし、フットワークだって軽いとは到底言えない。正直広告業界は、自分でもあまり向いているとは思えない。

それでも「自分の頭をフル回転させて、どうやったら目の前の人をびっくりさせられるか考える仕事」は、とても私らしい仕事だ。私は私のために、そう断言したいと思う。

内定をくれた企業だって、いつまで待ってくれるか分からない。友人とは互いの内定先を探り合うようになり、親は「売り手市場らしいけど、就活どうなの?」とプレッシャーをかけてくる。ぜんぜんゼミに顔を出せておらず教授に嫌な顔をされないかひやひやする。こうして私は四方八方にいろんな顔をしながら、それでも就活をつづけている。